なぜマイケル・ジョーダンにとって2008年が「特別」だったのか。
2017年6月号で創刊20周年を迎える『STREET JACK』。そのバックナンバーを紐解きながら、当時の若者ファッションシーンを振り返ります。
ランニング女子前夜、SJはあまりにも早すぎたのかーー。
さて、00年代にファッションアイコン化していたスニーカーは、10年代に入ると、2012年頃から始まったニューバランスを中心とする女子人気を受けるからちで「ランニングシューズとしての回帰」を果たしていくことになる。
それより数年前、ストリートジャックでは予言的な企画がーー!
タイトルのもある通り、2008年は北京オリンピックイヤーでもあり、スポーツ熱が盛り上がるとされてきた。確実に世の中は健康志向、ランニングブームへと舵を切っていたのは間違いないが、当時の読者、つまり今のアラサーの若者にとって、「健康のためにスニーカーを履いて朝走る」というのはまさに「自分の年齡からは10年ぐらい早い」話だったーー。
今でこそ、20代もランニングに関心があって不思議ではないが、当時はまだまだ30オーバーの人たちが夢中になっている趣味、という認識だった。
これもまた、十年一昔な話である。